医療事務の仕事 採用のポイント

医療事務とは

医療事務とは、保健医療機関にて行う事務全般のことを言います。具体的には、診療報酬明細書(レセプト)の作成を中心に、受付業務・会計業務・オペレーター業務・カルテ管理など、事務部門全ての業務を指します。診療をするのが医者、そのサポート兼簡単な治療を担当するのが看護婦とすれば、患者さんの診療がスムーズに進むように事務的なサポートをするのが医療事務の仕事と言えます。

 

そのため、大きな病院になると秘書業務もあります。スケジュール管理や電話応対などのほかに、資料作成や整理・データ分析など、その仕事内容は様々です。一般企業の秘書業務に似ていますが、大きく違う点は、ある程度医療事務の仕事を理解していなければならないことです。

 

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医療事務の魅力

現在テレビで医療事務の資格のCMがよく流れています。合コンにて仕事を聞かれた時の一コマ。「医療事務」と答えた女性に男性が興味を示すと「資格です。専門職です。結婚・出産・子育てありです。働き方色々です。一生物です。」と熱く主張します。それだけアピールするだけあって、医療事務には多くの魅力的な面がありますので、ひとつずつ見ていきましょう。

 

医療事務の魅力として挙げられるのは、まず年齢・性別を気にせずに働けること。一般的に女性が多いイメージがある職場ですが、男性も同様に働いています。そして何より女性にとって嬉しいのが、年齢を気にせず働ける点です。女性は結婚や出産を機に仕事がしづらいことがあります。特に出産は他人に任せられるものではありませんし、その後の子育てを考えても仕事を辞めなければならないことも多々あります。また、年齢と共に働きづらくなってしまうこともあります。

しかし、医療事務の仕事は、ベテランほど重宝されますし、病院勤務なので残業がなかったり短時間勤務で就業できたり、週に2,3日でよかったりと、長く続ける環境・家庭と両立する環境が非常に整っています

医療事務業務が一番忙しい時期として月末から月初にかけての10日ほどのレセプト作成業務がありますが、その時期だけの勤務も可能のようです。

 

また、今から医者や看護婦を目指すのは時間や費用面で不可能でも、医療事務は同じように患者さんと接してコミュニケーションをとる仕事ですので、非常にやりがいを実感できる業務です。しかも学習は、初学者の方でも数か月ほどの学習で働けるのも人気がある点です。一度きちんと就業してしまえば、その後ブランクがあっても再就職に有利ですし、高齢化社会の影響で高齢者の患者数も増えてきており、医療事務スタッフの数は年々増えていく可能性もあります。

必要なスキルとは

特に資格は必要ありませんが、即戦力を求められることが多く、ますますその傾向は強くなるでしょう。その為、専門的な知識が必要になります。資格の話は後にするとして、まずは専門的な部分以外での求められるものを見ていきましょう。

 

まず、細かい作業が多い為、事務能力・注意力は必要になります。そして意外と重要視されるのが、明るく健康で、コミュニケーション力を持っていることです。患者さん相手の仕事ですので、接する側が暗く具合が悪そうに見えては治るものも治らないように感じてしまいます。見ていて元気になるな、気持ちいいな、と感じさせるような明るさを持ち、相手の気持ちを考えられるようにしましょう。

 

また、レセプトは締切のある仕事ですし、病院経営にも影響する仕事ですので、責任感を持って的確かつ迅速に対応できることが求められます。なおかつ、診療報酬点数表は2年に一度改定されますので、学習意欲を持っていないと、その度に理解することが苦痛になってしまうかもしれません。

 

その他にも、基礎的なパソコン操作も必須になります。最近では医療事務業務の中に患者動向(年齢や性別など)の分析や統計業務も入ってくることが増えているため、パソコンによるデータ分析知識なども求められるようになってきています。

医療事務の仕事は一般的に言われる「事務の仕事」と「接客の仕事」を併せ持った仕事になる為、多くのスキルを要求されますが、その分自分の武器にもなりますし、よりやりがいも感じられるかと思います。それでは、資格(専門知識)の話に移りましょう。

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医療事務の資格とは

医療事務の資格試験には、厚生労働省が認定する「医療事務技能審査試験」と、民間の団体が認定する資格試験が多数あり、法的には統一されていないのが現状です。

大抵、募集欄には「医療事務の資格を持っている人」や「医療事務講座を修了した人」などと記載されています。資格が必須というわけではありませんが、専門学校や通信講座で学習し資格を取ることで、選ぶ枠がとても広がる為、学習することをお薦めします。

 

まずは、自分自身の性格が上記にあてはまるか(事務経験が豊富でも人と接するのが苦手だったり、人には好感を持たれるが細かい作業が嫌いといった方は向いていないかもしれません)を一度分析し、合っている!と思ったならば、医療事務の知識を身につけてみましょう。人に好かれる、老若男女問わず接することができるし、パソコンの事務経験もあり自信がある方は、一度トライすることもいいのではないでしょうか。知識は努力次第で早急に身に付けることも可能ですから。

医療事務の未来

医療事務費は毎年増加の一途をたどっています。作成されているレセプトは毎月一億件以上と言われており、それに伴い、レセプト作成スタッフはますます求められています。病院の経営は年々厳しくなっており、きちんと診療報酬を請求して収益をあげることが大切になっています。その為、診療報酬請求業務を行う医療事務業務は、ますます医療機関の要として活躍が期待されます。

 

また、医療機関は経営の効率化を図るため、レセプト業務を外部委託するようになってきています。この委託業務はますます増加すると予想されており、医療事務代行業や派遣会社などでは人材を確保しようとする動きが活発になっており、安定した仕事が期待できます。

正社員が減って派遣社員が増えることで、勤務形態が選べるようになる為、より働きやすくなりますし、派遣会社ではレセプト業務を指導できる人材を医療機関に派遣することもあります。さらに、診療報酬の請求をされる保険者側でも過誤請求を防ぐ為、レセプトの点検を行っており、スペシャリストになれば活躍の幅は広がります。

職場としても、病院や診療所(医院やクリニック、歯科医院も含まれます)のほかに、現在注目されているのが調剤薬局です。医薬分業化によって調剤薬局が飛躍的に増えた為、医療事務スタッフの数が足りない状態になっています。また、高齢化社会により看護ステーションでも必要とされていますし、健康診断などを行う企業内の診療施設、ホテルに併設されたクリニック、訪問看護ステーションなど、医療事務が活躍する職場は数多くあるのです。

一度カイゴジョブで検索してみてください。今まで知らなかったような仕事もあるかと思います。医療業界がどういった業界なのか、その中にどういった仕事があるのか、どうしてその中で医療事務なのか、ということを考えていけば、きっとやりがいにもつながりますし、学習も乗り越えられるでしょう。

また、これからの社会がどういった方向へ進んでいくのかを把握すると自分にとってどんな仕事がメリットであるのかがよく見えてきます。現実的な世の中で現実的に自分を受け止め、未来を見据える。それが現代社会の中で必要なことなのかもしれません。まずは努力から。一歩進んでみましょう!

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